幼少期:5-6歳

私の人生

5-6歳の記憶はあまり多くない。兄の中学入学祝いで兄弟3人を祖母が京都に連れて行ってくれた旅行の記憶と、実家の新築がこの頃だったと思う。

兄は中学受験をしていて、第一志望には落ちたものの、無事進学先が決まり、そのお祝いだった。観光タクシーで一日京都を回った。金閣寺と銀閣寺に行って、金閣寺は金色なのに、なぜ銀閣寺は銀ではないのか、不思議に思ったものだ。運転手のおじさんが楽しい人で、すっかり懐いておっちゃんと呼んでいた。帰りの新幹線では乗る列車を誤り、席がなく、車掌さんが違う席を用意してくれた。

京都旅行の翌年、家が建った。敷地内に別々に住んでいた祖父母との二世帯住宅。祖父の幼馴染の市議会議員さんの尽力のお陰で施設誘致に成功し、持て余していた土地が売れた。そのお金で近所は一斉に新築ラッシュだった。うちの工事はこだわりのある大工さんが一人で建てた。建築中の現場は子どもの遊び場として非常に魅力的で、毎日のように遊びに行っては平均台の様に遊んでいた。

6歳の誕生日が、新居への引っ越しの日だった。新しい家はバブル絶頂期によくあったように、今では考えられない贅沢な造りとなっていた。3人の子どもそれぞれに個室が与えられ、当時としては最新装備を備えていた。庭師も入り、立派な造園が成された。祖父が200万円を現金で植木屋さんに支払っていた光景を覚えている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました